独断解説の嵐

Firefly

Firefly
作詞:Makoto ATOZI Rap詞:櫻井翔 作曲・編曲:笹本安詞

梅雨の終わりに似合いそうな曲を紹介します。

2007年の夏のアルバム「Time」収録曲。
アルバムの中半に登場するこの曲は、シングルほどの華やかさはないですが、
悲しい夜の雰囲気をまとった印象的なラブソングです。

傷つけあった末に、別れを選ぶことになったカップル。
彼女が声をださずに静かに涙する様子を、くりかえし丁寧に描写します。
そのシーンはそれだけ、主人公の心に焼きついたのですね。

タイトルの「Firefly」は、「蛍」のこと。
この曲に登場するのは、とても悲しい蛍のようです。

では、歌の世界をのぞいてみましょう。
歌詞はこちら




==============================
あなたと僕、愛を信じていた。
あなたと僕、すべてを信じていた。
あなたと僕、雨を見てた。
その瞳は、蛍のようだ。

街を濡らしてゆく雨の中で、さよなら。
僕らはただ、立ち尽くして言葉を失った。
あなたの瞳は、蛍のように光っていた。
寂しくて、その瞳を見つめるだけで僕は動けない。

かつての二人の別れのシーンから始まります。
降り始めた雨を前にして、無言で見つめあう二人。
深い悲しみの中で、見詰め合うことしかできなかった。
心に残るのは、ひっそりと涙が光る彼女の瞳。
蛍のような蒼く光る瞳を思い出している。
そんな様子を描きます。

お互いに傷ついていた。
あの時、僕は、あなたのこと、どうすれば癒せたのだろう。

雨の中で涙を流す。
雨は、そう、、蛍のように光りながら、僕らの恋を涙の姿に変えてゆく。
僕は、ただ君の愛が欲しかっただけなんだ。
君から、手を離そう。
心から君を愛していたよ。
この夜の涙、僕は君を忘れないよ。

ちょっと省略が多い一節なので、想像ですが、こんな情景でしょうか?

雨の中での別れ。彼女の瞳の中には、雨粒が蛍のように映りこんでいます。
瞳の中の蛍は、涙となって、彼女の頬をつたい、流れ落ちてゆきます。
その様子は、まるで二人の恋が流れてゆくよう。
そんな彼女をみて、彼は別れを決意します。
愛を求めるあまり、彼女を傷つけてしまった。そんな自分の束縛から、
彼女を自由にしなければ。と心に誓ったようです。
そして、この夜の、彼女の瞳の中の涙は、彼の心に消えない思い出となって残ります。

蛍が飛び立ってゆく灯かりを、ぼんやり見つめ、
お互いに持たれかかり、支えあうような関係のふたり。
心に焼き付くあの日。指を重ねて、、、
雨、蛍、あなた、、、
蛍と君、、、、


前の一節を繰り返すようなRAPです。
蛍が飛び立つ=蛍のような涙が、どんどんこぼれる。 ということ
静かに、ポロポロなく彼女を、せつない気持ちで
眺めるしかなかった自分を描写しています。

二人の優しい日々が、かつて、この部屋にあった。
部屋の隅々に、あなたが笑い、眠っている面影が残る。
そんな幸せを、長く続ける。そんな想いをかなえることは、
僕らふたりにはできなかった。

雨の中で涙を流す。
雨は、そう、、蛍のように光りながら、僕らの恋を涙の姿に変えてゆく。
僕は、ただ君の愛が欲しかっただけなんだ。
君から、手を離そう。
心から君を愛していたよ。
この夜の涙、僕は君を忘れないよ。

今となっては、もうとても遠い距離になってしまった二人。
あなたのことを、時に、異常なほど恋しくなってしまう。
そして、脳裏にはまだしこりがのこっているようだ。
雨、蛍、あなた、、、、
蛍と君、、、、

いくつもの思い出が、この脳裏にあるから
僕は先に進めないでいる。
信号が今変わってゆくのに、、、


日常の中で、いくどもあの日の別れや、彼女との幸せな日々を思い出す主人公。
心のしこりがあるから、次の恋に進めないのは分かっているけど、
どうすることもできずに、記憶を反芻しています。
信号は、主人公の目の前の信号でもあるし、先に進むべき合図の象徴でもあります。
「もう、進むべき時なのに、進めないなあ、、、、」というニュアンスです。

雨の中で涙を流す。
雨は、そう、、蛍のように光りながら、僕らの恋を涙の姿に変えてゆく。
僕は、ただ君の愛が欲しかっただけなんだ。
君から、手を離そう。
心から君を愛していたよ。
僕は君を忘れないよ....

==============================
ストーリーはシンプルで、ただただ、かつての彼女との別れを悔やみ、
涙する彼女の様子を思い出し、反芻するだけ。

後悔の残る恋で、先に進めなくなった男性が描かれます。

メンバーの歌声も、翔君のラップも終始ローテンション。
静かなのに、叫ぶようなヒリヒリした雰囲気。せつないラブソングです。

時には、こういうネガティブ路線の嵐も、色っぽいですよ。
応援ソングや、元気ソングに飽きたときに、聴いてみてください。

※この記事は過去の記事を修正し、再掲載しました。
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by 503carryon | 2013-06-29 13:09 | Time | Comments(13)
Commented by はなこ at 2013-06-29 15:07 x
蛍のひかりは、儚げですから、移ろいやすい日々を生きていると感じさせられたりしますから(*_*)
いろいろアラシゴトに、悲喜こもごもなこの頃に、しんみり聴くのに、いいですね(。-_-。)
Commented by 503carryon at 2013-06-29 15:54
はなこさん:きっと儚い雰囲気の彼女だったのかもしれませんね。ワクワク学校の当落から、恒例のマナー話などですこしネットも荒れてましたが、あのイベントは、小中学生や、高校生が優先的に行くべきかな。と思っているので、申し込み参戦もしませんでした。大人はゆっくりDVDを待ちます。
Commented by ましゅ at 2013-06-29 19:38 x
いつも拝見させていただいてます(*ノωノ)
大好きな曲なのに、なんとなく意味はもやもやしたまま
のものもあって…
ここにたどり着けたことに、本当に感謝しています。

解釈…
自分でしようと思うとごちゃごちゃになってしまって…(-_-;)
何か、コツのようなものってあるんでしょうか?
よろしければ教えてください!
Commented by ビスコ at 2013-06-29 20:16 x
この曲歌詞に省略が多目で聞いてていまいち消化不良で解説読んですっきりしました♪
私、こういうネガティブな曲
これが好きなので嵐っぽい嵐の曲より
こういうのがたくさん聞いてる気がします(笑)
最近はネガティブ嵐が少ないなー…
ってちょっと物足りなく思ってます…
Commented by 503carryon at 2013-06-29 20:53
ましゅさん:コツなんて、そんな大層なことはしてませんよ~ その文の主語がなにか、目的語がなにか?と中学生の文法で習うように、省略されている部分を想像するだけです。でも、合ってるか微妙ですけれど^^;
Commented by 503carryon at 2013-06-29 20:55
ビスコさん:そうですね。最近は優等生的なイメージが強いので、嫉妬に狂う主人公とか、恋人と別れてネチネチ考え込んでいる人とか、そういうストーリーが少ないです。そういうのも、今の30代の嵐で聴きたいけれど。
Commented by そらみ at 2013-06-29 21:12 x
うわぁー。切ないですねー(TT)。じめじめした梅雨の季節に別れたんですかね?歌詞の中での男性と女性はどうなったのか、このFireflyの続きの曲を出して欲しいくらいです。
Commented by 503carryon at 2013-06-29 21:18
そらみさん:心から愛してたのに、別れを切り出さないといけなかった。という事情も気になる曲なんですよね。一体このカップルになにがあったのかしら?
Commented by mie at 2013-06-29 23:37 x
結構嵐としては変わった曲ですよね
暗くてズドンとくる感じ
Timeは明るい曲が多いのでさらに印象的です

こんな曲も素敵^^
二人の別れたきっかけは果たしてなんだったのか
想像してみてもいいですよね
Commented by 503carryon at 2013-06-30 11:58
mieさん:そうですね。重い感じの曲。昔のアルバムは、こういうコントラストがはっきりしていましたが、最近のアルバムは、強調は違っても、強い毅然としたものが多いですね。
Commented by ましゅ at 2013-07-02 22:05 x
すみません、また来てしまいました(;´Д`)

Fireflyとは関係ないのですが、Blueの歌詞のこと、お聞きしてもいいですか?
ダメだったら、無視してしまってください(-_-;)

Blueのなかで〈君〉とは別れてしまっただけなんでしょうか?
〈君〉はなくなってしまったのでしょうか?
Commented by 503carryon at 2013-07-03 00:46
ましゅさん:ご質問のBlueの件は、歌詞からはなんとも判断できなそうです。「君」に今は「逢いたくても逢えずせつない」と言っているだけなので。
どっちとも取れそうな歌詞ですね。
Commented by ましゅ at 2013-07-03 15:50 x
ありがとうございます!
お手数おかけしました(-_-;)

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