独断解説の嵐

ALL or NOTHING Ver.1.02

ALL or NOTHING Ver.1.02
作詞/TAKESHI AIDA   Rap詞/SHOW(=櫻井翔) 

2002年7月のアルバム「HERE WE GO!」収録曲ですが、同じ年の6月にリリースされたコンセプトビデオ「ALL or NOTHING」にも、バージョン違いが入っています。

この曲は、櫻井くんが自分でRAP詞を書き始めた最初の曲といわれています。
ビデオはセミドキメンタリーという、なんだかよくわからないジャンルで、劇中(?)の嵐が「嵐らしさ」を模索し、メンバー個々に自分磨きをして、グループのスキルアップを目指し進む。というもの。

当時、嵐のプライベートレーベルとして、J Stormが設立され、若くして「後には引けない状況」が作られた年。幼さが残る顔で、途方にくれているような5人のこの映像は、今見ると、なかなか胸に迫るものがあります。「この後、君たちはものすごーく売れるから、大丈夫よ!!」と言ってあげたくなります。

そんなメンバーが、おもいきり粋がっているこの曲。リリース当時は日本語では珍しいラップで、ビックリしただけでしたが、今聞くとなかなか気の利いたアレンジです。
メロディとRAPの重なり合いも、独特の雰囲気があって、かっこいいです。
今日、久々に聞いたら、やっぱり、よく出来ている曲だなあ。っておもいました。

メンバーがかわるがわる登場するラップ曲。
みんな男前のフロウを聴かせてくれますよ。今の嵐で、セルフカヴァーしてほしい楽曲です。

では、歌の世界をのぞいてみましょう。(以下 意訳)

歌詞はこちら





=====================
ジャニーズの代表選手、嵐。ここに参上!
そう、これが、一か八かの賭け(そのとおり)。
この楽曲は、SHOWが詞を書いたんだ。
ほら、かかってこい!
いいか?聞いとけ!


RAPの常套句のオンパレード。品のない言葉がお行儀良く並んでいる歌詞。というのが、なんとも青二才っぽくてかわいい感じ。
”is in da house yo”は、スラングで、「やってきたぜ!」「ここに登場!」という意味。”all or nothing”は英語の成句で「一か八か」「のるかそるか」「100か0か」ってこと。土壇場の大勝負というわけ。
気合たっぷりの煽り文句で、曲はスタートします。

雲ひとつないお天気空。ほら、モタモタ考え込んでないで、
今日は、余暇を楽しんだほうが、気持ちの消化にもよさそうだよ。
時には、部屋でかけるボサノバ。


ブラジル音楽のボサノヴァは、アコースティックギターと、パーカッションのゆったりした曲調が多く、のんびりした休日なんかに似合う曲のこと。
「悩んでないで、のんびりしたほうがいいね」って詠っています。

外で、友達とまったり。
ゆったりと話し込んで、明日のことを考える。
枠を取り払うことで、未来が見えてくる。
僕が何をいってるか、わかるでしょ?


”chill”も俗語で、「ゆるゆるリラックスする」というニュアンス。
”枠を切る”は、友達と話すことで、「型にはまった考えの自分を解放してあげる」というような意味だと思います。友達のアドバイスで、既成概念の枠から逃れて、こらからのことが見えてきた。ってかんじでしょうか。

何気ない日常の意味を、
誰かに聞くのではなく、自分で考えて生きよう。
友と、意気投合して 夜通し終わらず語り合おう

あの時、横にいたのは君かい?
想い出に確信もてないまま、今、僕は歌っているよ。
あのころを想う気持ちが、心の中に息づく。
いついつまでも、僕は君らとともにいたい

言わないといけない言葉も、言わなくても伝わる言葉も、
ただ、君の横顔をみていた放課後のこと。
口ずさんでいたよ。あの頃の歌を。

タイトルさえ思い出せない歌が、
夜を、街の空を。切り裂くように聴こえてきた。
誰ひとりにも、覚えてもらえないままに、
口ずさむ唇を離れて消えてゆく

何かの拍子に、昔好きだった歌でも聞こえてきたのでしょう。タイトルも忘れてしまったけど、口ずさんだら当時の懐かしい思い出がよみがえった。そんなシーンがラップと、メロディの重なりで表現されています。

”こんな毎日でも、とにかく最高だ!”そう思わせてくれる仲間たち。
ウザイとか、あっちけなんていう事もあるけど、
いやいや、一生一緒にいたい大切な仲間だ

もう、遠い思い出になってしまったなあ。
ちょっと、意識が過去に飛んでしまったなあ。
我に返り心を落ち着かせている、疲れる大人になった僕。
街のスピーカーの奥で流れているあの曲。

言わないといけない言葉も、言わなくても伝わる言葉も、
ただ、君の横顔をみていた放課後のこと。
口ずさんでいたよ。あの頃の歌を。

タイトルさえ忘れ去られた歌が、
僕や君の心を貫くように、流れているよ。
こうして、いつの日か、どこかの誰かの思い出になるために
メロディは生まれてゆくんだ。

この2002年のこと。覚えておいてね。 じゃ、またね!


”peace”は「平和」じゃなくて、スラング。
会話の最後に”peace out" とか ”peace yo!"などをつけ、「バイバイ!」とか「またねー!」ってニュアンスになりますので、ここも、その意味で訳しました。

=====================
曲のストーリーは非常に単純で、「昔の歌を口ずさみながら、懐かしい友との思い出に浸る」というシーンが繰り返されます。この曲の主題は、そんな誰かの想いになる「歌」の力を描いているのですね。

「名前なんて忘れられるかもしれないけど、誰かの思い出になる。そのためにメロディは生まれてゆくんだよ」そう思って僕らはポップスを創っているんだよ。という嵐のメッセージというわけ。

冒頭は、すいぶん悪ぶって登場しましたが、なかなか繊細な歌詞です。心優しい青年達が不良ぶって健気なコト言ってる。そのアンバランスな感じが興味深い一曲ですね。

「ALL or NOTHING」の映像は、けしてかっこいい所ばかりでなく、弱音を吐いたり、上手くいかなかったりして落ち込むメンバーの姿も収録されています。
一か八かで、当たって砕けて、全力でぶつかるアイドルの姿。それらはすべて、『いつの日か 誰かの思い出になる歌のため』だと考えると、ジーンとします。
ちゃんと彼らの2002年を覚えておいてあげようって思う。
昔のアルバムの写真をみるような気分にさせる1曲です。


※この記事は過去の記事を修正し、再掲載しています。
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by 503carryon | 2013-04-17 23:44 | HERE WE GO! | Comments(4)
Commented by mie at 2013-04-18 00:02 x
HERE WE GOの曲あまり知らないのでこの曲も実は知らないんです・・
当時はテレビすらあまり見てなかったので・・・
でも当時の嵐さんと大体同じ年頃なので考えさせられます
今の自分が当時の嵐と同じような状況に置かれたら・・と考えると
そのプレッシャーや負担に耐えきれないだろうな・・と思います
そう思うとやはり嵐はすごいです
でも一方で仲間がいたから・・っていうのもあったのでしょうか?
詳しく知らないこの頃も知ってみたいです
また探して聞いてみます^^
Commented by 503carryon at 2013-04-18 00:13
mieさん:いつもコメントありがとうございます。聴いたことなければ、ぜひ聴いてみてください!今でも古さを感じさせないですよ。大野君以外の4人のラップが堪能できます。(大野君は、メロディ担当なのでRAP部分がない)
Commented at 2013-04-18 12:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 503carryon at 2013-04-18 21:56
はなこさん。二宮くんが、そんなにストレートに不安を語るのも珍しい。若かったからか、相当不安だたからか?  でも、売れてよかったですね。 アラフェスで投票したいのは「The Bubble」かなあ。うーん。色々あって迷いまよね。 

嵐の歌詞を勝手に読み込みます。検索欄に曲名をいれると過去の記事がでてきます。なお現在はリクエストをお受けしていません。感想コメントはどなたでも大歓迎です。お気軽にコメントしてください。※記事の無断転載はお断りします。
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