独断解説の嵐

パレット

パレット
作詞:TAKESHI 作曲・編曲:岩田雅之 Rap詞:櫻井翔

2003年のアルバム「How's it going?」収録曲。

大好きな人と、離れ離れになることが決まっている主人公。
名残惜しそうに月明かりの下に座る、別れ際の二人の姿を描きます。
思いやりたっぷりの彼のセリフで進むストーリー。
悲しくて、かわいい雰囲気の楽曲です。

歌い上げる大野君の声と、いつも以上にスイートで、諭すような雰囲気の櫻井くんのラップのコンビネーションが印象的な曲で、他のメンバーは静かに、コーラスバックアップに回っています。

曲調やコンセプトにあわせて、ボーカルの主役を努めるメンバーを臨機応変に変える。と、いうのも、嵐というグループの魅力の1つ。
「俺が、俺が!」というタイプが少ないから、成立しているコンビネーションかもしれませんね。

では、歌の世界をのぞいてみましょう。(以下意訳)

歌詞はこちら




==========================
(英詞コーラス部分)
僕はどこにでもいくよ。何でもするよ。僕は、そこにいるよ。
だって、君は僕の一部だから。
僕はどこにでも行くよ。何でもするよ。僕はきみのために、そこにいるよ。


このセリフは後半にでてくる「僕が言っておきたい事」のようです。
ないてしまった彼女に、彼が送る最後のメッセージです。

今ではもう当たり前になった、僕の隣に君がいる事。
右側に並んで、二度と会えない別れみたいに言うのは、むしろ君のほうさ。
"ずっと僕のこと忘れないように、似顔絵描いてよ"って言ってみる。
最初は、ふざけて描いてたけど、
今はもう、涙があふれて、そのまま動けなくなった君


お別れするのが決まっているカップル。
最後のデートに、絵の得意な彼女は、画材を持っているようです。
永遠の別れというわけじゃないのに、もう会えないような気分の彼女。
元気づけようとおもって「似顔絵でも記念に描いてよ」って促したけど、結局、涙で彼女は動けなくなります。

ベイビー。絵の具が乾いてゆくパレットを、
大事そうに畳みながら、
二人過ごした時間までも、パレットに閉じ込めているようでつらい。
そういいながら、まだとまらない君の涙


絵を描くのはあきらめて、画材を片付ける彼女。乾くパレットを折りたたみます。パレットを片付けるのは、お別れの時間が近づいて、帰り支度をしていることでもある様子。
思い出までも片付けているみたいで、悲しい、、、、彼女はつぶやきます。

普段の強がりの君が、まるで嘘みたい。
そんな表情の君は、初めてで。
いつも、隣から君の左の横顔を、いろんな風に見つめてきたのに、

僕は、今日は泣かない。って決めてきたから、僕なりの笑顔で君をみるよ。
そんな僕をみて、無理に笑顔の真似をしかけたから、
君の中の何かが、また崩れて、ひどく泣き出してしまった


ベイビー。折りたたんだパレットを、もう一度君が開いて、
パレットの白い部分に書いた文字 "いつまでも好きだよ"って。
そんな、精一杯の気持ち。書かなくても、君の愛は分かりきっているのに。
きっとその気持ちは色あせない。
だから、二人で、閉じ込めた。パレットの中に。

僕だって、お別れの時間を気にしたくない。
だけど、、、もう、僕らには時間がない。わかる?
だから、言っておくよ、、、、

頬を伝った君の涙のしずくの中に、
しまいきれない、僕らの気持ちの残骸がある。
月の光が、唯一のあかり。
無理だったね、、、笑顔でさようならするのは


諭すように話しかける櫻井くんのラップ。
泣いている彼女に、お別れの時間が迫っていることを告げ、
大切な気持ちを伝えます。
"So.I say"(だから、言っておくよ)のあとは、
省略されていますが、
おそらく、冒頭のセリフにつながります。

遠く離れても、何かあれば駆けつけるし、困ったときは何でもしてあげる。
君はぼくの一部だから。いつも、僕の心は、君のそばにいるから。
というニュアンスのセリフです。

強がりの君の笑顔も、止まらない泣き顔も、
いろんな君の色を並べて、すべてそのパレットの中にしまおう

絵の具が乾いていくパレットを、大事そうにたたみながら、
二人で過ごした時間を、この中に閉じ込めるのはつらいなあ

==========================
本当に相手を思いやって、気持ちを寄せ合っていることが伝わる
やさしさに満ちた歌詞ですね。

月明かりの下、涙する彼女をやさしく包む彼氏。
ふたりの手元にある1つのパレット。

あまり場面転換はありませんが、
夜の公園のベンチのようなところで、寄り添い会う姿が見えるかのよう。
心情描写のすぐれた歌詞ですね。

大切な人と、離れなければいけない。
そんな時、ちゃんと気持ちを伝えることの大切さ、
思い出させてくれる、素敵な1曲です。

※この記事は過去の記事を修正し、再掲載しています。
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by 503carryon | 2013-04-16 23:09 | HOW'S IT GOING? | Comments(10)
Commented at 2013-04-17 08:03 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by はなこ at 2013-04-17 17:06 x
きれいで、優しいハーモニーが、彼の優しい気持ちのような曲ですね(^o^)/
ほんのり暖かい感じが、この季節の感じかなぁ(o^^o)なんだか、ちょっと、彼に甘えたい彼女の気持ちになって、泣ける曲です。
Commented by 503carryon at 2013-04-17 20:52
はなこさん。優しい彼ですよね。大切にされる。とは、こういう事だなぁと思います。
泣ける。
Commented by 503carryon at 2013-04-17 20:55
mieさん。別れてもきっとまた会えそうな二人の気もします。シリウスかあ。そんな風につなげて考えたことなかった。新鮮な意見ですね。今度見てみます。
Commented by めめん at 2013-05-12 17:33 x
初めまして。めめんと申します。一度こちらのブログが閉鎖される前からずっと拝見させていただいてきました。一つ一つちゃんと考えられていて凄いなと何時も思います。パレットは私も大好きな歌で、解説読んでもっとすきになりました。切なくて、悲しいのですがどこかこの二人のお互いを思いやる気持ちで温かい歌だな、と改めて思いました。これからも頑張ってください。
Commented by 503carryon at 2013-05-12 18:48
めめんさん:また見つけて下さってありがとうございます。パレットは別れの曲ですが、彼氏の言動から、きっとまたいつか一緒になるカップルなんだろうな。とも思えます。だから、ちょっとほっこりするのかもしれませんね。
コメントうれしかったです。ありがとうございます。
Commented by satoaya at 2013-12-21 11:44 x
始めまして♪歌の解説を読みながら聴いたら、涙腺が崩壊しました…
ワタクシはこの歌は原作のプラチナデータのリュウとスズランお重ねて聴いてもいいかなぁ♪なんておもいました♪
Commented by 503carryon at 2013-12-21 12:39
satoayaさん:はじめまして。Breathlessの記事を読んでくださったのかな? ありがとうございます。 自分を失うことの恐ろしさを描いた悲しい話でしたね。
Commented by satoaya at 2013-12-22 18:39 x
Breathlessの記事も読ませて頂きました♪原作とパレットでもいいなぁって…ワタクシの妄想です(笑)最後にリュウがスズランのウエディングドレス姿の絵を描いた時、「君の絵を描く。そのために戻って来たんだ」って言ったけど、幻覚のスズランと最後(最期?)の時をすごす…みたいな……すいません!説明下手でした‼
Commented by 503carryon at 2013-12-22 21:28
satoayaさん:ああ、なるほど。そういう意味でしたか。 全く違う歌が、別の歌の続編にみえたり、同じ主人公の話にみえたりすること、ありますね。
パレットは、私の中ではもうすこし若く幼いイメージでしたが、リュウくんという線もあったとは。面白いです。

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