独断解説の嵐

それはやっぱり君でした

それはやっぱり君でした
作詞:二宮和也、作曲:大知正紘、編曲:ha-j・二宮和也

2012年嵐11枚目のアルバム「Popcorn」収録の、二宮くんのソロ曲です。
自身の作詞、編曲の作品です。
2007年のアルバム「Time」収録の彼のソロ曲「虹」の続編とも言われています。

ロマンチストの彼の歌詞は、隠喩や主語があいまいな文章が多く、難解。
いつも、聴く人に解釈が委ねられています。
だから、人によって、幾通りものストーリーがつくれる歌詞ともいえます。

このサイトでも過去に、何作品か扱いましたが、その度に「本当はこういう解釈です」「あなたの解釈は間違っている」と色々なお叱りや、ご指摘を受けてしまいます。(現在は記事は掲載していません)
なので、彼の作品を取り上げるときは、若干の覚悟がいるんですw

本当のところは、本人しか知らないでしょうし、その本人が明かさない以上は、すべて謎。
あくまで、ここにあるのは「私の感想」です。

「虹」続編は、少し物悲しいストーリーのようです。
では、歌の世界をのぞいてみましょう。(以下意訳)
歌詞はこちら



===================
わかりやすく。そう、簡単に。
君も、僕も同じようにわかるくらい、簡単な言葉で。
伝えてみよう。
「好きなんだよ」

キスをしたあの場所のことや、
同じ時間を過ごし、歩いてきたことや。
そんな時を、全部この言葉に代えて、、、

この想いが、歌えるように、君に届くように。
君を迎えにいけたら、いいのに、、、、、


静かに主人公の独り語りで始まる歌詞。
過去の想い出は色々あるけれど、今の気持ちはシンプルな一言。
「好きなんだ」という気持ち。
しかし、彼は今、彼女を迎えに行くことはできないようです。

僕にはわかるんだ。君のいる場所がどんなところか。
まるで見えているかのように、君のとなりにいるように。
わかっているから、だからこそ辛いんだ。
どうしても君のいる所には行けない。
行こうとすれば、君は「まだまだ頑張れ」って笑うだろうから。


愛する「君」がいる場所は、けして僕が行けない場所。
行こうとしてはいけない場所だと、語っています。

君にご飯を作って。君の好物を出して。
でも、食卓の食べ物は減らない。
・・・そのことにも、慣れたよ。

今度、上手に作ったら、食べてくれるかな。
そんな訳ないの、わかっているのに、頑張って料理を作る。


日本の習慣で「陰膳(かげぜん)」というのがあります。遠くに行ってしまった人、心配な旅に行く人、亡くなった人の幸せや安全を祈って、いない人の分の食事も食卓に用意する。という風習です。
この歌詞のシーンで、「君」が既に故人であるように説明されているわけです。
前のセンテンスとセットで読むと、君の後を追うことはできず、独り淡々と日々を過ごしている主人公の姿が見えてきます。

君には僕が見えて、僕には君が見えないんだろうな。
酔っ払った勢いで、君に「ずるい」と呟く。
どうかなあ?僕は、少し変わったのかな?
「だらしなくなって来たよ。」
窓風に乗って君の声が聞こえたような気がした。
そんな事を言うなんて、君は相変わらずだな、、、、

独りお酒を飲んでいる主人公。
亡くなった君に話しかけています。

「優しく笑う君がいる。あの時間や空間が、
泣きたくなるくらい一番大事なものだよ。」
なんて、言っていたあの頃に、ちゃんと言えなかった。
・・・どうして、あの時に言えなかったかなあ?

見上げた先にあるモノより、君は、君は・・
今なら言える。
「あの虹より、君はきれいだよ」って。

===================

悲しみに浸るというより、少し時間がたって悲しみに慣れている。
そんな主人公です。

彼女が亡くなった今は、想っても仕方がないけれど、
「もっとちゃんと、愛情を言葉で伝えればよかったなあ、、、」
そんな風に後悔しながら、ぼんやりお酒を飲んでいる姿です。

失ってから思い知る、かけがえのない存在。
「それは、やっぱり君だったよ。」というタイトルなんですね。

この曲は、同情したり可哀想がったりするためにあるのではないと思います。

こんな主人公みたにならないように、
「傍にいる人を大切に。伝えたいことはちゃんと言葉にしなね。」

という作詞家、二宮先生のメッセージかもしれません。
そんな風に受け取りたい一曲です。
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by 503carryon | 2013-03-23 23:00 | Popcorn | Comments(16)
Commented by たかだ at 2013-03-23 23:38 x
私はこの曲を聴いて涙が出ました。
悲しいのか、よく自分でも分からないのですが…

なんだか聴いた後、心がキレイになる感じがします(..)
ニノの歌声も切なくてジンとくる曲です(*^^*)
Commented by 503carryon at 2013-03-23 23:41
たかださん:素敵な歌ですが、私はちょっと熱唱すぎるかもな。と思ってしまった。それはそれでいいのだけど、もっとポツリポツリと呟くように歌っても素敵な歌なんじゃないかな。って実は思っています。
ギターの弾き語りかなにかで、シーンと聴きたい。
Commented by はなこ at 2013-03-24 01:27 x
ニノ自身は、曲の解釈は、ご自由にという方だと思いますσ^_^;大切なひととの悲しい別れ、けっして、胸の痛みは、消えないけど、時の流れの中で、少しずつ、今を生きている自分とも、向き合わなくては、ならず。そんなシーンが、浮かぶ曲で、泣かされます。語るように唄われたら、号泣かも(*^_^*)
Commented by ぶどう at 2013-03-24 12:08 x
初めまして、ぶどうと言います。
私も初めてこの曲を聴いたときに泣きました。

そしてちょうどアルバムの出た直後に近しい人を亡くして・・・
そのあとに聞いたら余計に泣けて泣けて。
この歌の主人公と自分が重なって聞いては泣いての繰り返しだったな~と思います

二宮!なんでこんな時期に・・・とちょっとイラッと来てた時もあったのですが今では思いっきり泣くことで救われたのかなと感じています
Commented by そらみ at 2013-03-24 15:28 x
この曲は毎回聞くたびに
鳥肌が立って涙が出てきます。

私は大切な人をなくした身なので
痛いほどわかります。

ニノには毎回関心されるばかりです。
Commented by 503carryon at 2013-03-24 23:04
はなこさん:暗い部屋でギターをつまびきながら歌うようなのも、似合う歌だと思うのです。そんな映画やんないかな。^^
Commented by 503carryon at 2013-03-24 23:07
ぶどうさん:大切な人が亡くなっている境遇を持っていると、辛い歌ですね。癒されるわけでもなく、救いがあまりない歌詞ですから。
でも、そんな時に涙を一緒に流せる歌でもあるのかあ。。。なるほど。と思いました。そういう力も歌にはあるんですね。
Commented by 503carryon at 2013-03-24 23:09
そらみさん:二宮くんが悲しい歌を上手につくるのは、きっと形は違えども彼にも悲しい境遇があるのかもしれませんね。人たらしと言われるだけあって、色々な人の心に寄り添う力のある人だと思います。
Commented by ビスコ at 2013-03-25 01:04 x
この曲を初めて聞いた時
二宮先生しかけてきましたな!
と、ただそれだけ思いました。
虹の続編。女の子死んじゃったんだ。
としか思ってませんでしたが、
同情するための歌じゃないって言うのに
そうか!そうだ!
と思いました。
Commented by 503carryon at 2013-03-26 00:38
ビスコさん:「しかけてきましたな!」と私も思いましたw
この曲は、泣くための歌でもいいけど、もうひとつ何かメッセージがあるように感じています。勝手に。
Commented by mie at 2013-04-02 00:13 x
大好きな曲の一つです
はじめ聞いたときはドキッとしました
さすが、にの!!っていう曲ですね

この曲の中の好きなフレーズに
「酔っぱらった勢いで”ずるい”とつぶやく」があります。
にのらしい表現ですよね・・・
なんかこんな光景のにのが思い浮かんじゃって・・・切なくなりました

Commented by 503carryon at 2013-04-02 06:24
mieさん:彼は、独りでいる風景が似合いますから、想像しやすいですよね。こういう映画があってもいいかもしれません。^^
Commented by くま子 at 2013-04-18 22:02 x
お久しぶりです。
高校入試、無事、第一志望の高校に合格することができました。
報告遅くなってしまいました。すいません。主さんの、落ち着いてという言葉を頭に頑張って参りました!ありがとうございます。
話は変わりますが、それはやっぱり君。!やっぱり彼女さん亡くなったという設定なんですね。前にどこかで、鈴の音が結構使われていて鈴の音は死んだ人を呼び起こす意味があるとか聞いたことがあるのですが、主さんは聞いたことありますか?と、いうか、主さんという呼び方でよいのでしょうか?話がそれてしまいましたが、いまこの顔がスゴい!が始まってしまうので、おわります・笑。スマホに変えたばかりで文が汚くなってしまってすみません。おやすみなさい。
Commented by 503carryon at 2013-04-19 08:20
くま子さん。合格おめでとうございます。高校生活はいかが?
鈴は死者を呼び出すというより、三途の川を渡り死後の世界に行くときに、亡くなった人を導くのではなかったっけ?そう言われれば、この曲も、「相変わらずだなぁ」の後の間奏で鈴が登場するから、彼女が天国へ帰っていく音かもしれませんね。
Commented by 大怪獣 at 2013-05-20 12:06 x
実はこの曲、あまり好きではありませんでした。
せっかく虹で幸せなのに、わざわざ別れさせなくても…と思っていました。
が!同情したり可哀想がったりするためにあるのではなく、
「こんな主人公みたにならないように、『傍にいる人を大切に。伝えたいことはちゃんと言葉にしなね。』」のメッセージでは?と言われ、
「あっ!なるほどねぇ!」とスッキリです。
元々、歌い方や声が好きだったこの曲。嫌いにならずに済みそうです!
Commented by 503carryon at 2013-05-20 22:08
大怪獣さん:あくまで、妄想ですけれど、、、ドラマチックだという理由だけで、人が亡くなる歌は書かない人のような気がしたんです。失ってわかる「それはやっぱり君でした」なのかなあ、、、って。

嵐の歌詞を勝手に読み込みます。なお現在はリクエストをお受けしていません。 感想コメントはどなたでも歓迎です。 ※記事の無断転載はお断りします。
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